よりよい文章を書くためのテクニック28
記事の内容は、『解決・提案型の記事』を意識してテキストの作成をお願いします。
人がインターネットで何かを検索する場合、その動機を突き詰めていくと最終的には【悩みや問題を解決したい】 ということにいきつきます。
それを意識していただき、各キーワードに対して
- 「こういうことに悩んでいる人・知りたいと思う人は多いかも」
- 「この悩みを持っている人は、これにも悩むかもしれない(知りたいかもしれない)」
など、関連してその周辺の問題で悩み、知りたいと思われるであろう情報を盛り込んで、そのような人々に対して解決策を提供する記事を作成してください。
現在、メディアで書かれている記事の構成は、書籍や雑誌などと違って「せっかちな読者さん」「飛ばし読みをする読者さん」を前提に書かれています。
Contents
- 1 1.リード文について
- 2 2.まとめについて
- 3 3.【重要】Webライティングで重視される「ベネフィット」の話
- 4 4.【重要】ベネフィットと同じくらい重要なペルソナの話
- 5 5.メディアと相性のよい 4 つの文章構成フレームワーク
- 6 6.「です、ます」調で書く
- 7 7.読みやすいように「、」「。」を使用して1文を短く!
- 8 8.「中学生」にもわかるように書く
- 9 9.具体的な「エピソード」や「数字」を入れる
- 10 10.表やグラフなどのデータのほうがわかりやすい
- 11 11.引用や出典について
- 12 12.引用、出典について。信ぴょう性が高い情報とは
- 13 13.表記ゆれについて
- 14 14.「・・・」は「……」ふたつ使用してください
- 15 15.「!」「?」の後はスペースを空けてください
- 16 16.「◯◯だったり」について
- 17 17.装飾について
- 18 18.カッコ関係のルール
- 19 19.同じ文末表現
- 20 20.【文頭の「なので」は禁止】
- 21 21.体言止めを活用すると、読みやすさやリズム感がUPします
- 22 22.読点「、」をうまく活用して読みやすさをアップしよう
- 23 23.同じ助詞の連続使用
- 24 24.接続詞を使う場合は、その次の言葉も含めるとリズムがよくなります
- 25 25.接続助詞の「が」は、逆接の場合に使用されます
- 26 26.二重否定表現は意味があいまいになりやすい
- 27 27.「~ということ」「~ことができる」
- 28 28.こ・そ・あ・ど言葉をキーワードに替える
1.リード文について
映画館で新作映画の番宣を観て「これすごい!」って思い、後日その映画を見ると「そうでもない」という経験ありませんか?
リード文は映画の番宣のようなものです。
気分を最高潮にして、「えっ!まじでやばくない」と思わせて、読み進めてもらうのがリード文のお仕事です。
検索して訪れた読者さんの中には、すでに複数別サイトを閲覧している可能性があります。
平坦な文章に感じると読まれない可能性があります。
思考ポイント
・中身ちょい見せ
→◯◯をすることで驚くほど潜在意識が覚醒するのをご存知ですか?
→簡単ならどう簡単なのかより具体的に
・煽り系
→ただ単に願いを言えばいいと思っていませんか? 効果が出ないどころか逆効果になっています。
・データ系
→◯◯をすることで効果が2倍になる統計データがあります。
リード文は、共感させて、ベネフィット(読むことで得られる価値・未来)を伝える必要があります。
リード文は、友達との立ち話
→質問されたことに答えてあげる。質問の答えを提示したり共感してあげる。時間が限られているので
簡単に「私も経験あるよ!答えは◯◯だよね。じゃあ詳しく教えるからカフェ(本文へ)行こうか」
本文は、カフェで友達とゆっくり会話
→詳しい説明。よりわかりやすくするためスマホで図を見せたり、権威性の高いサイトの文章を見せた
り(引用)しませんか?
2.まとめについて
最後のまとめ部分で、読者さんが知りたいことに対して“再度触れてあげる”と読者さんの満足度が高まります。
・まとめは、帰るときに友達へ渡すメモ。 →お話した内容のポイントをまとめてあげる。
本文の内容についてのご自分の意見や感想、体験談を書いていただくのもよいでしょう。
※まとめ以外の小見出しにも意見や感想、体験談が書ける場合は記載してくださいね。
そして、ひとつめの小見出し(メインの話題)や、本文の内容をまとめてください。
つまり、
- メインKWを伝える小見出しでは、しっかり調べた内容をわかりやすく書く。読者さんが知りたいことに対して丁寧に答えてあげるパート。
- 関連情報を伝える小見出しでは、メインKWの小見出しに関連する話題を取り上げる。メインKWの周辺知識を教えてあげるパート。
- まとめでは、本文の内容を簡潔にまとめてあげるパート。
このようにご理解くださいね。。
読者さんにとって、喜んでもらうということには徹底的にこだわっていきたいので、上記の記事構成を身につけていただきたいと思います。
3.【重要】Webライティングで重視される「ベネフィット」の話
商品やサービスを紹介するときに、メリットや特徴だけでは読者さんは行動しません。
そこで、読者さんに行動してほしいために必要なものが「ベネフィット」になります。
ベネフィットについて具体的な例もあげならが説明していきます。
ベネフィットとは製品やサービスを利用することで消費者が得られる有形、無形の価値のことをいう。
時間の短縮や作業の軽減など、その商品を使用することで得られる利便性や満足感。利益。恩恵
引用:コトバンク
読者さんや、私達が求めているものは夢のような未来です
例)えんぴつ
えんぴつをWebライティングで販売するとします。
読者さんがえんぴつを買う理由は「えんぴつがほしいから」と思っていませんか?
読者さんは、えんぴつを買うことで思い描いた夢(未来)を叶えるために購入します。
えんぴつを買うことにより
- 「絵を書く」
- 「手紙を書いて告白する」
という未来のために購入します。
わかりやすいのがダイエット商品です。
ダイエット商品を購入する人は、その商品が欲しいわけではありません。
ダイエット商品を購入して、痩せることでみんなから「綺麗になったね」と言われたい夢(未来)のために購入します。
ライティングのときは、主にリード文にこの「ベネフィット」夢(未来)を盛り込んでください。
メリットとベネフィットは少し似ているように感じるかもしれませんが、違うものです。
ちなみにえんぴつのメリットは、
- えんぴつ削りで削ってすぐ書ける
- 消しゴムでも消せる
- 文字を書ける
ここからベネフィットに変換すると、
- 書く文字の細さを調整できる
- 間違っても何回でも書ける
- 好きな人に手紙を出すことができる
こんな感じになると思います。
執筆にぜひ活かしてください。
4.【重要】ベネフィットと同じくらい重要なペルソナの話
ペルソナとは、読者さんを実在の人物のように、徹底的にイメージを明確化することです。
例)スマホ
少し復習、メリットとベネフィットの違いです。
スマホを購入することで得られるメリット
- 動画を見ることができる
- メールがいつでもできる
- パソコンより操作が簡単
スマホのベネフィット
- 動画を見ることができるので通勤時間の楽しみが増える
- 時間を気にせずに相手に要件を伝えることができる
- 操作が簡単なので、ネット通販で買い物できる
このベネフィットはペルソナを設定しています。
30代女性(電車で通勤)です。※本来は、もっと詳細に設定します。
今度は、別のペルソナを設定しています。
- 動画を見ながら、受験対策の勉強ができる
- メールで友達からテストのポイントを教えてもらえる
- スマホに英単語を登録できる
このベネフィットは、大学受験を控える高校生です。
スマホを利用することで得られるベネフィットは伝える読者さんによって違ってきます。
だから、ペルソナ=読者さんイメージを明確にする必要があります。
ダイエットの記事で足を痩せる方法を伝える場合
例)
つま先立ちをすることで、足が痩せていきます。
電車通勤をしている社会人を読者さんイメージにした場合
朝の電車の中で、たった1駅つま先立ちをするだけで、足が痩せていきます。
専業主婦を読者さんイメージにした場合
食器洗いのときに、つま先立ちをするだけで、足が痩せていきます。
このように設定した相手によって同じことを伝えるにしても、「伝えかた」が変わってきます。
Webライティングに限らず、ライティング全般に相手を極限までに明確化したほうがスラスラ文章が書け、そして相手に伝わりやすいです。
手紙を書くときも同じです
学生時代からの大親友に手紙を書くときと、最近知り合った仕事関係の知人だと、書き進めるスピードや、言葉づかい、内容の深さ(濃さ)がまったく違ってくるはずです。
執筆するときは下記のツールを活用して、悩んでいるペルソナを設定しましょう。
http://www.related-keywords.com/
- 「誰が」
- 「誰に」
- 「何を伝えるか」
伝えるときに、「読者さんと同じ立場で伝える」のか、「経験者として伝える」のかでも違ってきます。
5.メディアと相性のよい 4 つの文章構成フレームワーク
- PREP法
- 三段構成:序論⇒本論⇒結論
- 並列型:マトメ記事、◯◯10 選
- 直列型:ステップバイステップ、ノウハウ
学校で習った「起承転結」の文章構成は、メディアの場合好まれない現状があります。
1.PREP法(プレップ)というライティング方法もあります。
PREP法は、次の4つの要素の順番で構成される文章のことです。
- Point:要点
- Reason:理由
- Example:具体例
- Point:要点
とにかく”結論から”と覚えておきましょう。
2.三段構成:序論⇒本論⇒結論
お願いする記事は、三段構成になる場合が多くなると思います。
- 序論:問題提起や結論の予告
- 本論:問題や結論についての根拠や裏付けを示す
- 結論:立場や主張を明確に示し、締めくくる
例)さんま 食べかた
本文:
さんまの食べかたは、焼く方法が一番美味しいです。→問題提起や結論
なぜならば、脂ののったさんまを焼くことで適度に脂が落ちて、さらに食欲をそそる香りが楽しめます。→根拠や裏付け
わたしは食欲の秋を満喫するため、焼いたさんまに大根おろしをそえて食べるのが一番好きです。→締め。
3.並列型:マトメ記事、◯◯10 選
記事構成としては1番簡単です。
ポイントは調べる内容を事前に決めておくことです!
例)◯◯ダイエット10選
- 概要
- 方法
- 体験者の声
- 必要な道具の有無
- 注意点
読者さんが知りたい情報が何か? を調べておく必要があります。
4.直列型:ステップバイステップ、ノウハウ
料理のレシピなどが直列型になります。
- 材料
- 下準備
- 作りかた
- アレンジレシピ
6.「です、ます」調で書く
だと思う。~であるようだ。~と言われています。
は、信ぴょう性が無く読者に不安を与えるのでやめましょう。
例外として
~と言われています。◯◯大学の△教授が、NHKのインタビューで答えていました。
出典:NHK
ライターさんが伝えていないので「~言われています。」でも可能です。しかし、必ず出典先などが必要になります。
7.読みやすいように「、」「。」を使用して1文を短く!
「1文」を長くしない。
1文の目安は、50~80 文字以内。「、」ではなく「。」を使って 1 文字を適度な長さにすると読みやすくなります。
改行を適時おこなってください。
例)
記事を書くのは決して得意ではありませんが、書いてる最中は何も余計なことを考えなくていいし、達成感があってまた書きたくなります。
→
私は、記事を書くのは決して得意ではありません。<改行>
でも、記事を書いてる最中は余計なことを考えなくていいし、記事を書くと達成感を感じて楽しいです。
8.「中学生」にもわかるように書く
「漢字や固有名詞が多い文章は、それだけで
- おもしろくなさそう
- 難しそう
と思われてしまいます。
中学生でも読める漢字、中学生でもわかる内容を意識して書くと、わかりやすさが増して、読みやすくなります。
漢字を使うかひらがなを使うか迷った場合、私はひらがなで書くようにしています」
9.具体的な「エピソード」や「数字」を入れる
マジックナンバー3 といわれ、3 や奇数でわけると読者の興味をそそります。
例)
◯◯には 3 つの効果があります。
- ◯◯が体温を上げる。
- ◯◯がお通じをよくする。
- ◯◯が風邪のひき始めに効果がある。
10.表やグラフなどのデータのほうがわかりやすい
内容によっては、文章より、グラフなどで表示した方が読者に伝わりやすくなります。
グラフを入れたほうがいいと思う場合や、画像などは、掲載されているサイトの URL をお伝えください。
Excel、スプレッドシートで表を作って納品していただけると嬉しいです。
11.引用や出典について
文章を書いていると、信頼できるサイトから、引用したほうがよい場合があります。
そんな時は引用してください。
出典:◯◯◯
→出典先のページタイトルを表示して URL(http://www.aaaaaaa.com)をリンクする。
Word の場合、「挿入」→「ハイパーリンク」
こちらの記事を参考にして設定してください。
引用した文章は、提出時にわかりやすいように赤字にしてください。
トラボルタさんが手に入れた。『サタデー・ナイト・フィーバー(Saturday Night Fever)』などの映画に出演したトラボルタさんは、パイロットの資格を所持する熱心な航空ファンとしても知られている。
引用先:Yahoo!ニュース
- 引用: 著作物などからそのままの形で文書などの内容を引くこと。
- 参考: 著作物などから内容を自分なりに要約して引くこと。
- 出典: 引用または参考の元となった著作物の詳細を記すこと。
・引用はそのまま、参考は自分なりに要約、そしてその元となった文献を記すのが出典
・「出典」で表記するのがベターだと思います。
主従関係が大切です。引用文だらけだと主従関係が逆転してします。
12.引用、出典について。信ぴょう性が高い情報とは
①1次情報
②政府が提供している情報
③関連性が高い企業が提供している情報
④専門家が提供している情報
⑤運営者がハッキリわかる情報
1>2>3>4>5
の順番で権威性が違ってきます。
⑤に関しては、どうしても①~④が見つからない場合は可能です。
結局は、1次情報とは、「政府」や「企業」、「専門家」になる場合がほとんどです。
1次情報の探しかた
- 検索上位サイトの情報を確認
- 出典先が掲載してあれば、そこを調べる。無い場合は必要なKWで検索する。
リサーチして見つからない場合
「KW PDF」や、調べて出てきた専門用語「KW ◯◯」で検索すると権威性のあるサイトを見つけやすくなります。
あと、検索結果で、「すべて」から「書籍」、「ニュース」を選ぶのもよいでしょう。
間違っても、
- 検索上位だから
- 欲しい情報が載っていた
- キレイなサイトだった
などで選ばないように注意してください。
Googleの拡張機能を使う
こちらをインストールすると、検索結果にサムネイル画像が表示されます。
慣れてくると、個人のブログか、企業サイトなのかわかってきます。
補足:ドメイン名で信ぴょう性・権威性を判断する
ドメイン名でもある程度、信ぴょう性・権威性の有無がわかります。
- 日本語ドメイン→信ぴょう性・権威性低い
- co.jp→企業サイト Yahoo!もco.jpです。
- go.jp→政府系サイト
企業が提供している情報を探す方法
企業はドメインにco.jpを使っている可能性が高い。ちなみに政府系はgo.jp です。
検索窓に「inurl:co.jp」と打ち込み、スペースを空けて検索したいキーワードを入力
検索結果にAmazonなど不要なサイトが多数表示された場合
不要なドメインを除外する
inurl:co.jp ここに検索したいキーワード -inurl:amazon
13.表記ゆれについて
長文を執筆すると、どうしても本文中を通して表記ゆれが出てくる場合があります。 漢字とひらがな表記が統一されると、ぐっとプロらしい記事になります。
Word の
「校閲」→「表記ゆれチェック」を押してもらい修正をお願いします。
こちらの記事を参考にして設定を確認してください。
14.「・・・」は「……」ふたつ使用してください
3 点リーダーをふたつ使用してください。web ライティングの基本となり、ぐっとプロらしい記事になります。
15.「!」「?」の後はスペースを空けてください
web ライティングの基本となり、ぐっとプロらしい記事になります。
16.「◯◯だったり」について
日本語ルールとして、~たりの場合、繰り返して使用します。
さんまだったり、かつおだったり→◯
さんまだったり、かつおが好きです。→✖
Wordの校閲機能で簡単にチェックできます。
17.装飾について
- ポイントは“” “ポイント”
- 警告的な内容は蛍光マーカー
- 単純な強調は太字・赤文字・下線
強調レベル
太字>赤文字>下線
太字・赤文字は、指定したテーマ(キーワード)を含めた文章になるでしょう。
下線は、それ以外で補足したい文章になるでしょう。
例)KW:スープカレー
スープカレーは、日本のカレー料理のひとつ。 スープカレー北海道の札幌にルーツがあります。そのヒントになったのは中国・朝鮮の薬膳スープ、南インド・スリランカ・インドネシア・タイなどの汁気の多いカレー等である。
装飾は文章のなかの句読点「、」「。」や「!」「?」も含めるように設定お願いします。
✕:西~東日本では雨が降りやすく、雷を伴う所もあるでしょう。北日本も、夜になると雨が降り始める見込みです。
◯:西~東日本では雨が降りやすく、雷を伴う所もあるでしょう。北日本も、夜になると雨が降り始める見込みです。
18.カッコ関係のルール
固有名詞やセリフを囲う際は、「」
『ハフィントンポスト』ではなく「ハフィントンポスト」。
作品名を囲う際は、『』 「ドラえもん」ではなく『ドラえもん』。
引用や強調をする際は、“”
(例)ドラえもんは“猫型ロボット”です。
タイトルなどに【スミカッコ】を利用すると強調して引きが強くなります。
19.同じ文末表現
~です。~です。~ます。~います。など
※単調でリズムがなく、読みにくい文章になるため気をつけてください。
※同じ文末表現が連続しないよう工夫してください。
20.【文頭の「なので」は禁止】
「今日は飲み会だ。なので、帰るのが遅くなる」
「来週の予定が決まらない。なので、まだ約束ができない」
“文頭の「なので」”とはこのようなことですが、「なので」はそもそも接続詞ではなく、「?だから」「?であるから」という意味の連語です。
接続詞ではないので、日本語のルール上、「なので」を文頭に持ってくるのは誤りになります。
21.体言止めを活用すると、読みやすさやリズム感がUPします
体言止めを活用すると、読みやすさやリズム感がUPします。
基本は「です」「ます」での統一ですが、すべて同じ文末だと、単調な雰囲気になる場合があります。
例)
今日、私は家族で遊園地に行きました。
まずはジェットコースターに乗りました。
次にメリーゴーランドに乗りました。
帰るとき、おみやげにぬいぐるみを買いました。
かわいいので、私は大満足でした。
とても楽しかったです。
→
今日、私は家族で遊園地に行きました。
まずはジェットコースター。
次にメリーゴーランドに乗りました。
帰るとき、おみやげに買ったのはぬいぐるみ。
かわいいので、私は大満足でした。
とても楽しかったです。
22.読点「、」をうまく活用して読みやすさをアップしよう
気になると意外と難しい読点。読みやすくなるポイントをまとめました。
~例文~
改善前
●当社では、個人情報保護のため名前は伏せている。
●福岡、大阪、名古屋に、出張で回ってくる。
●私はそれでいいと思っていた。しかし彼はもう一度、作り直してくれた。
改善後!
●当社では個人情報保護のため、名前は伏せている。
●福岡、大阪、名古屋に出張で回ってくる。
●私はそれでいいと思っていた。しかし、彼はもう一度作り直してくれた。
正しく読点「、」を打つために以下の5つのポイントを覚えましょう。
ポイント1主語の後に打つ
例:K社は、今期社員増の予定です。私は、母に感謝した。
ポイント2文と文をわけるところに打つ
例:私は部長に昨日の商談の内容を伝え、佐藤さんは今月の売上見込みを報告した。
ポイント3並列関係にある語句の後に打つ(ただし、最後の語句の後はなし)
例:その商品は北京、上海、香港で販売されている。
ポイント4修飾語がどこにかかるか、わかるところに打つ
例:1万円の時計のベルトを選んだ。→1万円の時計の、ベルトを選んだ。(「1万円の時計」が「ベルト」を修飾。/1万円の、時計のベルトを選んだ。(「1万円の」が「ベルト」を修飾。
ポイント5接続詞の後に打つ
例:私はダイエットをして3カ月で10kg減量した。しかし、あっという間にリバウンドだ。
23.同じ助詞の連続使用
同じ助詞を連続して使用すると、意味が理解しづらくなってしまったり、稚拙な印象を与えてしまったりする場合があります。
適切な助詞を使用しているかどうか、確認してみましょう。
(例)
●改善前(「の」が3回出てくる)
会社の先輩たちの行きつけのお店を知る。
↓
●改善後
会社の先輩たちがよく行くお店を知る。
→「~が~する」という文章に調整することで、「の」が減り、スッキリとしました。
24.接続詞を使う場合は、その次の言葉も含めるとリズムがよくなります
【before】
そして、今ではすべてのスタッフがパソコンを使っています。
こうして、私はスタッフが書いた文章の推敲に時間を取られることがなくなったのです。
↓
【after】
そして今では、すべてのスタッフがパソコンを使っています。
こうして私は、スタッフが書いた文章の推敲に時間を取られることがなくなったのです。
25.接続助詞の「が」は、逆接の場合に使用されます
「が」は主に、先に述べた事柄に対して、順当でない事柄があとに続く「逆接」の場合に使用されます。
逆接以外で使用すると読み手を混乱させる可能性があるため、念のため確認しましょう。
(例)
先日お見積りいただいた金額アップの件ですが、現在上長に確認中です。
↓
先日お見積りいただいた金額アップの件については、現在上長に確認中です。
26.二重否定表現は意味があいまいになりやすい
二重否定表現は意味があいまいになりやすく、誤解をまねく可能性があります。肯定表現に言い換えることを検討してみるとよいでしょう。
(例)
彼女が知らないはずはない → 彼女は知っているはずだ
雪が降らないとも限らない → 雪が降るかもしれない
理解できないこともない → 理解できる
27.「~ということ」「~ことができる」
あえて使用している場合は問題ありませんが、多用しすぎていないか確認してみましょう。
(例)
懸念しているのは、費用がかかりすぎるということです。 → 懸念しているのは、費用がかかりすぎることです。
開催しないということが決まりました。 → 開催しないことが決まりました。
50メートルを7秒台で走ることができる → 50メートルを7秒台で走れる
安心して取り組むことができる環境です → 安心して取り組める環境です
28.こ・そ・あ・ど言葉をキーワードに替える
「それはとてもよい映画だった。」「これは私のものではない」
- これ
- それ
- あれ
- どれ
指示されたキーワードを意識して使用しましょう。
それはとてもよい映画だった。→クレヨンしんちゃんはとてもよい映画だった。
これは私のものではない→赤のボールペンは私のものではない
Webの記事は、読者に理解してもらうことと、Googleに理解してもらうことが重要です。
こそあど言葉だと、Googleは何について言及しているかわからない場合があります。検索結果にも影響が出るので、こそあど言葉は、極力使わないようにしましょう。